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手術室の看護師は清潔・不潔の区別をしっかりつけないといけません!

手術室の看護師は清潔・不潔の区別をしっかりつけないといけません。手術室では病棟や外来よりも清潔・不潔の区別を厳密にしなくてはいけないのですが、なぜ手術室では清潔・不潔の区別が重要なのでしょうか?

手術室の看護師の清潔・不潔の区別について、知っておきましょう。

手術室の看護師が清潔・不潔の区別を厳格にする理由

手術室の看護師が清潔・不潔の区別を厳格にする理由は何でしょうか?

看護師なら、学生時代の頃から「清潔・不潔の区別はしっかりする」と学んできていますよね。

病棟や外来で仕事をしていても、清潔・不潔の区別をしっかりつけるようにしていると思いますが、手術室では病棟や外来とは比べ物にならないほど、清潔・不潔の区別は重要になります。

なぜ、手術室の看護師は、清潔・不潔の区別を厳格にする必要があるのでしょうか?

患者さんを守る

手術室の看護師が清潔・不潔の区別を厳格にする理由の1つ目は、患者さんを守るためです。手術室は体を切開していますので、患者さんは非常に感染しやすい状況です。

そのため、術野に触れるものは全て滅菌された清潔なものでなくてはいけません。

もし、不潔なものを患者さんの体内に触れさせてしまったら、そこから感染が起こり、術後合併症を引き起こして、手術は上手くいったのに、合併症で命を落とすことになりかねないのです。

たとえ、血液や体液等の曝露や明らかな汚れが付いていないものだとしても、洗浄・消毒したばかりのものだとしても、滅菌されていなければ、それは不潔なものになります。

手術室の看護師は患者さんを守るために、清潔・不潔の区別を厳密にしなければいけないのです。

自分自身を守る

手術室の看護師が清潔・不潔の区別をしっかりつける理由の2つ目は、自分自身を守るためです。

手術室の看護師は感染リスクが高いですが、感染リスクがある不潔なもの、滅菌された清潔なものという清潔・不潔の区別をしっかりつけておくことで、感染リスクを下げることができます。

手術室の看護師の清潔・不潔の役割は?

手術室の看護師は清潔・不潔の区別をしっかりつけておく必要がありますが、手術室の看護師は「清潔担当」の仕事と「不潔担当」の仕事があります。

手術室の清潔担当の看護師=器械出しの看護師

手術室の清潔担当の看護師は器械出し看護師です。器械出しの看護師は、滅菌手袋と滅菌ガウンを着て、滅菌された器械類を執刀医に渡します。

そのため、器械出しの看護師は手術中は清潔区域のものしか触ることができませんし、ちょっと顔がかゆいからといって、顔に触れることも許されないのです。

手術室の不潔担当の看護師=外回りの看護師

手術室の不潔担当の看護師は外回りの看護師です。外回りの看護師は、器械出しの看護師とは逆に清潔区域に触れることはできません。

そのため、患者さんの体位調整や薬剤の補充、使用したガーゼや器械のカウント、足りない器械類の補充などを行います。

手術室の看護師の業務は、この清潔担当の器械出し看護師と不潔担当の外回り看護師が協力し合って、初めてスムーズに進めることができるのです。

手術室の看護師が清潔区域を不潔にしてしまったら?

手術室の看護師は清潔・不潔の区別をしっかりつけないといけませんが、手術中に誤って清潔なものを不潔にしてしまうことがありますよね。

器械出しの看護師なら、間違って器械類を不潔区域に触れさせてしまった。外回りの看護師なら清潔区域に触れてしまったなどですね。

しかも、清潔なものを不潔にしてしまったことを自分以外に見られていない、気づかれていないこともあるでしょう。

そういう場合、「手術を止めてしまうことになるし、みんなに迷惑をかけるから、黙っておけば良いか」と思うかもしれませんが、それは絶対にダメです。

みんなに迷惑をかけると思って黙っているかもしれませんが、黙っていて不潔なものを患者さんに使ったら、患者さんの命に関わることになります。

ですから、清潔なものを不潔にしてしまったら、正直に申告しましょう。その場では医師や先輩看護師に怒られるかもしれません。

でも、あなたの勇気ある申告が、患者さんの命を助けることになるんです。

誰でも間違うことはあります。どんなベテラン看護師だって、スーパードクターと呼ばれる医師だって、間違って清潔なものを不潔にしてしまうことはあるんです。

不潔にしてしまったことは仕方がないですので、新しい清潔なものを用意して、次は同じ間違いをしないようにすればOKです。

それに、「誰にも気づかれていない」と思って黙ってごまかしていたら、実は麻酔科医や臨床工学技士に気づかれていて、「君、それ不潔にしたよね?」と指摘されたほうが気まずいですし、問題になります。

ですから、手術室の看護師が清潔なものを不潔にしてしまったら、速やかに正直に申告するようにしましょう。それが、ベストな対応法です。

まとめ

手術室の看護師は清潔・不潔の区別をしっかりつける事が患者さんを守ることにつながり、自分を感染から守ることにもつながるのです。もし、清潔なものを不潔にしてしまったら、正直に申告してくださいね。

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この記事を書いた人

看護師 ハナ

  • 取得資格:看護師
  • 出身:東京都
  • 年齢:29歳
  • 看護師経験:総合病院
  • 経験がある診療科:手術室

医療ドラマをきっかけに手術室看護師に憧れた私は、新卒から手術室に配属になり、それから手術室一筋!オペ室ナース歴は7年になります。

手術室看護は私の天職だと思っていて、これからも手術室看護を極めていきたいと思っています。リアルな手術室の実態や魅力をお伝えしていきます。


執筆者情報

株式会社ドリームウェイ手術室の看護師に憧れてるの!編集部

手術室の看護師に憧れてるの!は、厚生労働大臣から転職サポート(有料職業紹介事業)の許可を受けた(許可番号13-ユ-314851)株式会社ドリームウェイが運営するメディアです。転職サポートの経験を活かし、定期的なリライトや専門書を用いたファクトチェックなど、ユーザーに正確な最新情報を届けられるよう努めています。


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