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手術室の看護師が妊娠したら続けるべき?辞めるべき?どうすべきかを教えます!
手術室の看護師が妊娠したらどうすれば良いのでしょうか?仕事を続けるべきか、辞めるべきか悩みますよね。
手術室の看護師が妊娠した後も、仕事を続けるメリットとデメリットを知って、どうすべきかを考えていきましょう。
目次 [目次を隠す]
手術室の看護師が妊娠したら、まずは師長に報告
手術室の看護師が妊娠したらどうすれば良いのでしょうか?手術室の看護師が妊娠したら、まずは師長にすぐに報告してください。
妊娠を上司に報告するのは、本来なら胎児の心音が確認できた10週前後だったり、デスクワークなら安定期に入ってからというのがセオリーです。
でも、手術室の看護師は妊娠が判明した時点で、師長に報告すべきなのです。たとえ、心音が確認できていなくても、流産のリスクが高い時期だとしてもです。
なぜなら、手術室では放射線下での手術を行うことがありますよね。特に整形外科の手術では、X線の透視下で手術を行うこともよくあります。
そのような放射線下での手術に入る看護師はプロテクターを着用して手術に入りますので、理論上はプロテクターをつけていれば、人体への影響はないとされています。
それでも、やっぱり心配ではないですか?妊娠中は奇形などのリスクがあるので、レントゲン検査やCT検査は避けるべきとされています。
それなのに、いくらプロテクターをつけているとはいえ、放射線下で仕事をするのは、やっぱり心配ですし、もし何かあったら後悔するだけでは済まなくなります。
ですから、手術室の看護師が妊娠したら、すぐに師長に報告して、放射線下で行う手術には入らないようにシフト調整をしてもらわないといけないのです。
手術室の看護師が妊娠した後も続けるメリット
手術室の看護師が妊娠した後も、手術室での仕事を続けるメリットは何でしょうか?妊娠後も仕事をそのまま続けるメリットは3つあります。
経済的な安定
手術室の看護師が妊娠後も手術室で働き続けるメリットの1つ目は、経済的な安定です。出産や育児には何かとお金がかかりますので、稼げるときに稼いでおけば、経済的な不安なく出産に臨むことができるんです。また、産休・育休中も手当がもらえるのも嬉しいですよね。
キャリア
手術室で働き続けるメリットの2つ目は、キャリアです。手術室で働いている期間が長ければ、それだけ手術室の看護師としてのスキルを高めることができます。
将来的に手術看護の認定看護師や手術看護実践指導看護師、周術期管理チーム看護師などの資格の取得を考えている人は、出産までの期間も手術室で働いて経験を積みたいと思いますよね。
ですから、妊娠後も手術室で働くと、それだけのキャリアを積めるというメリットがあるのです。
復職に有利
妊娠後も手術室で働くメリットの3つ目は、復職に有利であることです。産休前まで手術室で働き、育休を取得した後に復帰する場合、ほぼ確実に手術室に復帰することができます。
また、育児休暇明けは、希望すれば育児短時間勤務制度を利用することができますので、育児と仕事を両立させることがことができるでしょう。
手術室の看護師が妊娠した後も続けるデメリット
手術室の看護師が妊娠した後も仕事を続けるデメリットも考えていきましょう。手術室の看護師が、妊娠した後に仕事を続けるデメリットは2つあります。
身体的な負担が大きい
手術室の看護師が妊娠した後にも仕事を続けるデメリットの1つ目は、手術室での仕事は身体的な負担が大きいことです。
手術室の看護師は、基本的に立ちっぱなしですよね。大手術だと5時間以上も立ちっぱなしなんてこともあるでしょう。
妊娠してない時でも立ちっぱなしは辛いのに、妊娠中に長時間立ちっぱなしなんて、おなかの赤ちゃんにも母体にも良いはずがないですよね。
また、お腹が張ってきたとしても、病棟などなら「ちょっと休ませてください」とナースステーションで座って、ちょっと一息つくことができますが、手術中は看護師が「休みます」とはなかなか言えない状況ですよね。
特に、器械出しの看護師は、代わりの看護師が手洗いをして滅菌ガウンを着て…のように準備をしなければいけないので、すぐに座って休むことができません。
そのため、手術室の看護師が妊娠後も働くのは身体的な負担がとても大きいのです。
手術室は寒い
手術室の看護師が妊娠後も手術室で働くデメリットの2つ目は、手術室は寒いことです。手術室って寒いですよね。いつもひんやりしています。
そして、妊娠中は冷えは大敵です。妊娠中に体を冷やすと、胎児に栄養や酸素が十分に行き届かないので、胎児に悪影響を与えてしまうのです。
寒い環境で働かなくてはいけないことも、手術室で妊娠中の看護師が働く大きなデメリットですね。
手術室の看護師が妊娠して続けるのが難しいなら退職も考えよう
手術室の看護師が妊娠後も働くメリットとデメリットをご紹介しましたが、あなたはメリットとデメリットのどちらが大きいと思ったでしょうか?
メリットも気になるけど、デメリットが心配という人も多いですよね。そういう人は、師長に相談した時に、早めに看護部でのデスクワークやほかの体力的に楽な部署へ一時的に異動させてもらえないかを提案してみましょう。
また、放射線下での手術には入らないのはもちろんですが、長時間の手術は避けて、短時間の手術のみに入らせてもらうこと、もしくは手術室のリーダー業務を中心にさせてもらうことなども交渉してみてください。
妊娠中にこれらの配慮があればデメリットは軽減できるので、妊娠後も手術室で働いていけるのではないでしょうか?
ただ、これらの配慮は全くなかったり、「プロテクターつけているから、大丈夫よ」なんて言われて放射線下の手術に入らなくてはいけない場合は、退職したほうが良いと思います。
経済的な安定も大切、キャリアも大切、復職しやすいのも大切ですが、一番大切なのは新しい命とあなたの健康です。それがあっての経済的な安定、キャリア、復職ですから。
お腹の赤ちゃんとあなたの健康を守ってくれない職場はこちらからサッサと退職してしまいましょう。
経済的なことは、退職金があればなんとかなるはずです。また、キャリアも復職も、出産後に落ち着いてから、また新しい病院の手術室で働けば問題ありません。
まずは、おなかの赤ちゃんとあなた自身の健康を第一に考えてくださいね。
まとめ
手術室の看護師が妊娠したなら、まずは師長に報告しましょう。そして、妊娠後も手術室で働き続けるメリットとデメリットを比べて、おなかの赤ちゃんとあなたの健康を第一に考えて、仕事を続けるかどうかを決めてくださいね。
もし、妊娠中に仕事の配慮をしてもらえなくて、退職を決めた手術室の看護師さんは、早めに復職先の病院の検討をつけておくと良いですよ。
出産後はいろいろとバタバタしますし、育児に追われて、じっくり復職先を選べないと思いますので、時間がある今のうちに、どんな病院が良いのかを探しておくと良いでしょう。
色々な病院を比較検討したいなら、転職サイトを使うと良いですよ。転職サイトなら、たくさんの求人を扱っていますので、複数の求人の比較をしながら選ぶことができます。
担当者に、出産後の復職を考えていることを伝えれば、育児と両立させやすい職場をピックアップしてくれます。
また復職後も手術室で働きたいという人は、転職サイトを使うと配属交渉をしてくれるので、手術室に配属になるんです。
手術室以外の職場、病棟や外来、クリニック、訪問看護などの求人もたくさんありますので、時間がある今のうちに、いろいろ探しておきましょう。
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この記事を書いた人
看護師 ハナ
- 取得資格:看護師
- 出身:東京都
- 年齢:29歳
- 看護師経験:総合病院
- 経験がある診療科:手術室
医療ドラマをきっかけに手術室看護師に憧れた私は、新卒から手術室に配属になり、それから手術室一筋!オペ室ナース歴は7年になります。
手術室看護は私の天職だと思っていて、これからも手術室看護を極めていきたいと思っています。リアルな手術室の実態や魅力をお伝えしていきます。
執筆者情報
手術室の看護師に憧れてるの!編集部
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